プロジェクト

相馬中村の地域資料の保全と活用を支援するプロジェクト

行政政策学類・教授 阿部 浩一
実施期間:2025年7月~2027年3月

目的

2022年3月の福島県沖地震後に市民有志が立ち上げたそうま歴史資料保存ネットワークが進めている、市民の手で地域資料を保全し、知られざる地域史像を解明する活動にともに取り組み、高校生の探究活動とも協働しながら、幅広い世代が連携して地域の歴史を護り探究する活動を支援することを目的としています。

計画内容

2025年度

野崎家資料の調査・保全活動の継続(現地調査、一部資料は大学で借用)、そうまネット主催のシンポジウム・救出資料展示会への参加と教員・学生による調査報告、学生による調査成果のリーフレット作成(行政政策学類にて)、教員による調査成果の公表(『行政社会論集』を予定)、教員と学生による共同成果の公開(『地域創造』を予定)を進めていきます。

2026年度

2025年度と同様の活動を継続しつつ、そうまネットの活動方針に即して市民との連携活動を展開していきます。成果の公開は前年度と同様の媒体を予定しています。

期待される成果

相馬市は野馬追で知られ、城下町中村は武家文化の色彩が強いです。そのため、城下町の町人・市民が生み出した歴史・生活文化の認知度は薄いです。とはいえ、そうまネットが老舗割烹の閉店時に取り組んだ展示企画に500人以上の来場者があるなど、身近な地域・歴史に対する市民の潜在的な関心度は高いです。市民活動と大学の専門知・実践知が有機的に連動することで、相馬市民にまだ知られていない身近な地域に根ざした豊かな歴史・文化への関心をさらに呼び起こし、野馬追だけにとどまらない相馬中村の歴史・文化の魅力の発信につなげることができます。そこからさらに、市民主体の歴史・文化を軸とした地域活性化にも展開していくことが期待されます。

成果概要

① そうまネットシンポジウム「そうまの歴史を守る、つたえる2025」への協力と成果発表
10月26日(日)に県立相馬高校講堂で開催されたシンポジウムに向けて、広報用のポスター・チラシを作成して協力いたしました。当日は借上げバスを利用して参加し、会場設営・受付などの運営業務をそうまネットとともに行いました。また、前年度の博物館実習成果報告会での内容をシンポジウムで報告いたしました。

② 旧相馬女子高校関係資料の記録撮影の支援
2月24日(火)に借上げバスを利用し、相馬市中央公民館にて、2025年8月の校舎解体前に救出した学校関係資料のうち、昭和戦前から戦後にかけての学校日誌の記録撮影を、そうまネットとともに取り組みました。なお、未撮影資料を遺しているため、次年度も引き続き作業にあたりたいと考えています。

③ 撮影資料の整理・目録作成
研究協力者に依頼し、2026年2~3月にかけて、特に旧相馬女子高資料の閲覧を可能にするよう、データ整理などに取り組んでもらいました。次年度も作業の進捗状況を見て、同様の作業を依頼するつもりです。

今後の計画

① シンポジウムへの協力と報告
2026年10月24日(土)に相馬市民会館にて開催されるシンポジウム2026にて、ポスター・チラシ作成による広報の支援、当日の会場準備と運営の支援、学生による2026年1月の成果報告会の発表を実施予定です。

② そうまネットが保全した資料の記録撮影の支援
旧相馬女子高校の関連資料のデジタル撮影や、市内旧店舗から保全した民俗資料の撮影などに取り組むことで、そうまネットの活動を支援します。

③ 撮影資料のデータ整理
年度後半にデータがまとまったところで研究協力者に依頼します。

④ 成果の発信
『福島大学地域創造』などの媒体で成果の公表をはかります。

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