旧二階堂家デジタルミュージアム支援事業
行政政策学類・教授 阿部 浩一
2025年6月~2027年3月
目的
福島市内の国登録有形文化財である旧二階堂家住宅に遺された古文書や民具などをデジタル撮影により記録保全する活動を支援します。将来的にデジタルミュージアムとして公開することで、歴史と文化財の存在を広く市民に周知し、その価値を高めながら地域の活性化につなげることを目的としています。
計画内容
2025年度
4日程度の現地調査を実施し、古文書の整理とデジタル撮影に努めます。既に資料館に展示してある民具類や写真等についても、適宜撮影していきます。民具整理では、福島県立博物館の民俗担当学芸員の協力を依頼します。協力者により、撮影データをもとに簡易目録の作成にも努めます。調査の経緯と成果はセンター紀要等で公表します。
2026年度
同程度の現地調査を実施しつつ、整理済みのデータをもとに、ホームページ等の立ち上げも含めてデジタルミュージアムの構築に努め、可能なものから段階的に公開を進めます。
期待される効果
旧二階堂家住宅は約300年の歴史を有する建物と評価されていますが、二階堂家自体の歴史については、中世二階堂氏の系譜を引くという家伝と、近代以降の地方名望家としての歴史の一部が判明しているにとどまっています。調査の進展により、近代のみならず前近代の二階堂家および鳥渡村地区の歴史や文化の解明につながることが期待されます。
民具や写真は、ひと昔前の身近な生活文化を知る手がかりとなり、歴史や文化にわかりやすさと親しみをもたらします。高齢者の語りや聞き取りを通じて、資料的価値の解明と世代間交流の促進にもつながります。
デジタルミュージアムの公開が実現すれば、建造物および資料への関心の高まりと文化財的価値の向上に寄与できます。
一覧へ戻る