外来生物駆除を通したエコツーリズムによる裏磐梯の新たな魅力創出
共生システム理工学類 教授 黒沢 高秀
実施期間:2023年11月~2026年10月31日
裏磐梯で行われている、生態系に影響を与えている侵略的外来生物の駆除を、観光に重要な景観の復元、駆除をイベント化したツーリズムの開発などのエコツーリズムに結びつけ、裏磐梯の新たな魅力の創出につなげる
裏磐梯は火山と湖沼が織りなす景観により県内でも最も重要な観光地の一つであるが、外来生物による生態系への悪影響が懸念されています。本プロジェクトの関係者は、2010年代半ばから地元と協力して外来生物駆除などの活動を裏磐梯で行ってきました。本プロジェクトは、この駆除活動を、観光に重要な景観の復元、駆除をイベント化したツーリズムの開発などのエコツーリズムに結びつけ、裏磐梯の新たな魅力の創出につなげることを目的としています。
本プロジェクトは、開始時に以下のような4つの活動を計画しています。
1.駆除活動を裏磐梯エコツーリズム協会のウェブページやYouTubeチャンネルなどを通じて積極的に発信する。
2.ドローンを用いた分布把握により優先的に駆除活動が必要な場所を特定し、駆除活動を戦略的・計画的なものにする。
3.地元向けの駆除活動イベントや外来種駆除の関わる地域魅力発見講座などを開催する。
4.駆除をイベント化したツーリズムを計画し、試行し、モデル事例を作り上げる。将来的には駆除をイベント化したツーリズムの社会実装化を目指す。
これらにより裏磐梯におけるエコツーリズムのメニューを増やし、観光地としての魅力の向上につながること、地元の生物多様性保全への関心を高めると共に、様々な主体による外来種の駆除が自発的に行われるような雰囲気が作られることを目指しています。


一覧へ戻る