お知らせ
ルミユニオン(旧浪江女子発組合)メンバー、浪江町民、福島大学学生 とのワークショップ~今秋の大阪・関西万博ステージイベントに向けて~
はじめに
福島大学地域未来デザインセンターは、一般社団法人メタバース推進協議会(代表理事 養老孟司)、株式会社NTTデータと共に「拡張地域社会ふくしま」(最新のXR技術をもとに都市部と福島の関係人口創出を行う構想)を提案しています。
当センターは今秋、「拡張地域社会ふくしま」提案活動の一環として、メタバース推進協議会による大阪・関西万博での展示およびステージイベントに協力、参加を予定しており、本件はその前段の企画となります。
7月21日にフェアリージャパン(新体操日本代表)元選手と学生らでワークショップを本学で実施しており、今回は浪江町に舞台を移し新たな参加者で実施されました。
(前回の様子)
フェアリージャパン元選手と学生のワークショップ開催 ~今秋の大阪・関西万博ステージイベントの序章として~ | お知らせ | 福島大学 地域未来デザインセンター
(今回の浪江町報道発表資料)
【2025年8月26日】2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)での浪江町関連展示と ワークショップ開催について - 浪江町ホームページ
当日(8月26日)の様子
当日は浪江町役場にもご協力いただき、「道の駅なみえ」を会場に、ルミユニオンメンバー(田中 咲帆さん 雪月 心愛さん)、浪江町民や関係する企業の皆さん、福島大学学生など20名を超える参加者がありました。ワークショップは「未来の農業」をテーマに「未来社会のユーザーデザイン」という手法で、NTTデータの大矢隆弘さんが進行を担当しました。
冒頭に本学食農学類の小山良太教授から「福島の食と農の未来について」の講演があり、温暖化や社会経済、技術の変化に伴い、どのように福島の農業が変わっていくか、という視点が参加者に共有されました。
その後参加者は「ニックネーム生成AI」「移動式ふれあい牧場」など最新のAIやXR技術(NTTデータ提供)を体験し、ワークショップが始まりました。
参加者は4つの班に分かれて意見交換を行い、2050年の福島県農業の姿を「未来のニュース」の形式で発表しました。
最後にメタバース推進協議会の小水陽介事務局長から、今回の「未来のニュース」を今秋の大阪・関西万博のステージイベントで発表したい旨、講評がありました。
参加した学生の感想
「都市部と農村部を行き来する未来の生活形態を考えることがとても新鮮でした。班で作成したアイディアでは、最新技術で農業の参入障壁が低くなり農業人口が増える一方で、農村部の人口減少は止まらないため、人との交流が課題として残りました。技術は生活を豊かにしてくれますが、手段と目的が逆転しないよう、気を付けていきます。」(食農学類1年 中條 真結)
「日常の生活では触れないような議題だったので、最初は少し難しく感じました。しかし、議論が進むにつれて、同じ「野菜を買う」ということについても、生産者の視点や消費者の視点が織り交ぜられて、自分では考えもしなかった発想が出てとても楽しかったです。AIの最新技術にも触れることが出来て、またこのような会に参加したいです。」(食農学類1年 谷釜 里奈)
今後の展開
9月末から10月にかけて大阪・関西万博で「拡張地域社会ふくしま」の常設展示を予定しており、福島の里山や農林業をテーマにしたイメージビデオも披露されます。
ステージイベントとしては、フェアリージャパン元選手の皆さんと学生のワークショップや今回作成した「未来のニュース」の発表を企画しています。
当センターでは、今後も「拡張地域社会ふくしま」(担当教員 高際 均、藤室 玲治)を推進していきます。
ぜひ、大阪・関西万博での発信にもご期待ください !