フェアリージャパン元選手と学生のワークショップ開催 ~今秋の大阪・関西万博ステージイベントの序章として~
はじめに
福島大学地域未来デザインセンターは、一般社団法人メタバース推進協議会(代表理事 養老孟司)、株式会社NTTデータと共に、「拡張地域社会ふくしま」(最新のXR技術をもとに都市部と福島の関係人口創出を行う構想)を提案しています。
当センターは今秋、「拡張地域社会ふくしま」提案活動の一環として、メタバース推進協議会による大阪・関西万博での展示およびステージイベントに協力、参加を予定しており、本件はその前段の企画となります。
7月21日のワークショップでは、葛尾村の一次産業の活性化を通して、「葛尾未来デザイン塾」の学生と表現のプロである新体操元日本代表の藤野朱美さん、フェアリージャパン元日本代表の坪井保菜美さん、サイード横田仁奈さんとともに、未来の福島をどう表現していくか話し合いました。
本ワークショップは、株式会社アウロラ・アライアンスとNTTデータのヘルスケア共創ラボが共同開発した「未来社会のユーザーデザイン」という手法を取り入れたものです。
当日は葛尾村で循環型ビジネスや地域交流の場づくりに取り組むアパレル事業会社である有限会社カラーofカラーズも参加しています。
当日の様子
「葛尾未来デザイン塾」(担当教員 高際 均、藤室 玲治)に所属する学生6名が参加しました。(石川 潤也、鴫原 寛伊、沼田 はづき、遠藤 美那、高木 陽日、宮原 亜実)
NTTデータの大矢隆弘さんの進行で、2時間ほど農家や食、都市生活者との関わりについて話し合い、2050年の福島県の農業のイメージを提案しました。
NTT人間情報研究所の永徳真一郎さん及びNTTデータの皆さん、カラーofカラーズの皆さんも加わり、3つのテーブルに分かれ付箋やホワイトボードを使いながら新しいアイディアを作り上げていきました。


元フェアリージャパンの皆様からの学び
かつてブルガリアに留学されていた藤野朱美さんからは、当時の厳しい練習の中でどのように表現を磨いていったかお話をいただきました。
学生にとっても震災の風評被害が続く中、どのように福島県を表現していくかについて示唆をいただけたと思います。
サイード横田仁奈さんはかつてロシアに留学され、厳しい練習がロンドンオリンピックでの演技につながったお話をいただきました。
学生にも努力と継続の大切さが伝わったように感じます。
また、北京オリンピックで活躍された坪井保菜美さんからは、「自分が動けば世界は変わる」というお話しをいただきました。
当日はご自身が描かれた絵画もお持ちくださり、芸術や表現の素晴らしさが学生にも伝わったものと思います。

今後の展開
9月末から10月にかけて大阪・関西万博で「拡張地域社会ふくしま」の展示を行う予定です。
その中で、ステージイベントとして、改めて元新体操日本代表の皆様と学生のワークショップを企画検討しています。
ぜひ、福島の農業と食の未来にご期待ください !

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