社会課題自分ゴト化プログラム2025 成果発表会を開催しました
福島大学地域未来デザインセンターでは、アントレプレナーシップ教育の一環として、社会課題に関心を持ち、「自分ゴト」として解決に向けて取り組む人材を育成する実践的な学びのプログラムを展開しています。
今年で3回目の開催となる"社会課題「自分ゴト化」プログラム"は、自分たちの街の地域課題を題材に、高校生が、未来に向けて、いま、ここから、自分たちができることをチーム活動で考えアイデアを検証する5か月間の活動を進めてまいりました。
その成果発表会を12月21日、福島市のコラッセふくしまで開催いたしました。


①田村市の長所をみつけよう
福島県立船引高等学校「お2ぎりあるよ」班

田村市を多くの人に知ってもらいたいという思いから、市の長所をみつけ、その魅力を発信する取り組みを行いました。田村市のシンボルに関するアンケート結果から「あぶくま洞」に着目、あぶくま洞で聞き取り調査等の協力を得ながら、TikTokでの動画投稿により広い世代へのPRを展開しました。
②地域活性化に向けての取り組み
福島県立船引高等学校「終業式1日前」班

市内に地域の人たちが集う場所が少ないことを課題と感じ、そのような場所を探した結果、交流スペース「ネイバーフッドラボ」をみつけ、その活用を進める活動に取り組みました。校内でのアンケートやポスター作成のほか、ラボでクリスマス会を実施。地域活性化の場となるよう今後も活動を継続します。
③昆虫に栄光を!
福島県立船引高等学校「なんか一人になっちゃった...」班

昆虫、主にカブトムシなどの甲虫類の生息数が減少していることから、その原因と対策について考えました。地域の高齢化や震災の影響等、様々な原因がありますが、まずは多くの人に関心を持ってもらうためポスター制作・掲示を行いました。今後は昆虫の産卵場の作成にも取り組みたいと考えています。
④高齢者問題について
郡山女子大学附属高等学校「高齢者問題」班

高齢者の孤立や地域コミュニティの希薄化に着目し、高齢者が興味を持てるイベントを行うことで孤立を防ぐ取り組みをしたいと考えました。社会福祉協議会からのアドバイスも受け、自校の美術部と協力して「絵葉書体験」を実施。高校生や高齢者同士の交流も図られ、またやってほしいという声もありました。
⑤困っている子どもが生きやすい世の中にするために
郡山女子大学附属高等学校「子どもの市役所」班

不登校の増加に問題意識を持ち、学校に行けない子どもをどう支援できるか考えました。子どもと関わる仕事をしている方への聞き取りを通して、活動場所や資金等の課題を知り、解決策の一つとしてアプリを活用した相談スペースを設置しました。アプリの良さと改善点もふまえ、さらに活動を広げたいと考えています。
⑥地域の治安について
郡山女子大学附属高等学校「地域の治安」班

特殊詐欺や交通事故といったニュースを目にし、地域の人が安心安全に暮らすための取り組みについて考えました。警察署での聞き取り調査で郡山市の治安状況等について学び、自分たちができる防犯対策の大切さを学んだ他、校内アンケートで特殊詐欺や生成AIについて質問しながら、注意喚起を行いました。
⑦チャレンジマルシェ ~軽トラ市~
福島県立猪苗代高等学校「チャレンジマルシェ」班

町で人口減少が課題となっていること、日頃から農家との関わりが強いことから、農業に関係したイベントを開き、地域経済活性化と交流促進の場をつくることをめざしました。地域の方々と協力し企画・出店募集・チラシ配付等に取り組み、当日は多くの方に来場者いただきました。今後も交流イベントを続けたいと考えています。
各班の発表後には、今年度、教育サポーターとしてプログラムに参加した本学学生5名のうち、齋藤光明さん、佐藤美穗さんに、高校時代から継続している社会課題解決の取り組みについて発表いただきました。年齢の近い大学生からの発表は、参加高校生の皆さんへの力強いエールとなったのではと思います。

それぞれの班が5ヶ月間のプログラムで学びや活動を積み重ね、すばらしい発表を行うことができました。
プログラムは終了しましたが、2月に東北大学で行われる「TOHOKU IGNITE」での発表を行う班、今後も探究活動を続けていく班もありますので、引き続き活動を応援していきたいと思います。
当プログラムの実施にあたり、福島県教育委員会、公益財団法人 福島イノベーション・コースト構想推進機構にご後援いただきました。プログラムの実施に協力いただきました皆様、参加高校の教員、高校生の皆様にお礼申し上げます。
福島大学地域未来デザインセンターでは、今後も高校生を含めた幅広い層の皆様に向けて、社会課題解決、地域課題解決をテーマにした教育プログラムの展開を進めてまいります。
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