お知らせ
「拡張地域社会ふくしま」大阪・関西万博で展示
「拡張地域社会ふくしま」は最新のXR技術を活用して仮想空間で福島県と都市部をつなぐ構想です。
昨年来、福島大学地域未来デザインセンターとして、一般社団法人メタバース推進協議会、株式会社NTTデータ及びその他関係の皆様と一緒に提案しています。
この度大阪・関西万博で、当センターも常設展示に協力、2回のステージイベントに登壇しました。
常設展示
〇日時 2025.9.28~10.13
〇場所 大阪・関西万博「フューチャーライフエクスペリエンス」常設展示
〇主催 一般社団法人メタバース推進協議会
〇協力 株式会社NTTデータ 東京大学 福島大学地域未来デザインセンター
〇展示 イマーシブ動画「SATOYAMA」(福島の里山動画)、AI養老先生、ポスター展示
イマーシブ動画「SATOYAMA」では田村市、葛尾村、浪江町、喜多方市の皆様にもご協力いただき、多くの美しい風景や産業、福島の暮らしを集めました。
また、福島県川内村でジンの蒸留所を営む本学卒業生の大島草太さんと高橋海斗さんのポスター制作、会場の運営などでも協力しました。


イマーシブ動画「SATOYAMA」(6分59秒)については、以下リンクを参照ください。
一般社団法人 メタバース推進協議会
ステージイベント登壇1回目
〇日時 2025.9.30午後
〇場所 大阪・関西万博「フューチャーライフエクスペリエンス」ステージ
〇タイトル 「フェアリージャパン元選手と福島大学学生が考える福島の未来」
司会進行 福島大学1年 (高木 陽日 遠藤 美那 宮原 亜実)
〇内容
第一部「葛尾村 福島の今」(担当教員 藤室 玲治 特任准教授)
復興の状況や被災12市町村とその一つ葛尾村での福島大学の活動について発表しました。
フェアリージャパン元選手の藤野朱美さん、サイード横田仁奈さんからも福島への応援メッセージをいただきました。
https://www.youtube.com/live/9GKrHJplLFc?t=12627s
第二部「農業 福島の未来」(担当教員 高際 均 特任教授)
今年の7月21日に本学にて実施したワークショップでの成果を発表しました。
「未来のニュース」では会場外から足を止めて聞き入る方も多くいらっしゃいました。
また、今夏のワークショップでご一緒したフェアリージャパン元選手の坪井保菜美さんの絵画もご紹介しました。
https://www.youtube.com/live/9GKrHJplLFc?t=15003s




最後は「福島の未来を応援しよう、おー」の掛け声で会場の皆様と気持ちを一つにして終わりました。
ステージイベント登壇2回目
〇日時 2025.10.4午後
〇場所 大阪・関西万博「フューチャーライフエクスペリエンス」ステージ
〇タイトル 「みらいの仕事」~LumiUnionと 福島大学学生が考える 福島の未来~ (担当教員 小山 良太 食農学類教授)
〇内容
今夏、浪江町で実施したLumiUnion(旧浪江女子発組合)と浪江町の皆様、福島大学学生とのワークショップ成果を発表。
LumiUnionと学生が、「食と農に関する未来のニュース」を発表しました。
最後はLumiUnionによるステージパフォーマンスもあり、会場の熱気は頂点に達し、多くの観客が歓声を送りました。
2025年10月4日 Expo2025 大阪・関西万博 Future Life Village FLEステージ


参加した学生の感想
「万博には今回初めて行きましたが、ニュースなどで見ていたよりも何倍も盛り上がっているなと感じました。その分、こんなに人が多く盛り上がっている場所で発表することに心配をしました。しかし、本番は仲間や先生、フェアリージャパン元選手の方々のおかげで楽しく発表することができたと思います。観客の皆さんが発表を真剣に聞いてくださったこと、発表を通して自分の成長を感じることができたことがとてもよかったです。私たちのこれまでの活動、福島の現状や未来について今回の発表をきっかけに興味関心をもってくださる方が1人でも増えれば嬉しいです。後期からの活動にも積極的に参加したいです。」 (行政政策学類1年 高木 陽日)
「大阪・関西万博に行くのが初めてで、行くだけでも貴重な経験になったのにも関わらず、私が約12年間やってきた新体操のオリンピック選手の方々と交流することもでき、一生の思い出になりました。この活動では、福島県に詳しい人とあまり知らない人とが一緒に福島の未来を考えることで、新たなアイディアの創出に繋がりました。実現はとても難しいことかもしれませんが、福島の未来の発展の第一歩になったと感じ、その一因になれたことを非常に嬉しく思います。」 (行政政策学類1年 遠藤 美那)
「大阪・関西万博という大舞台で、福島大学学生として「拡張地域社会ふくしま」の活動に参加できたことは忘れられない経験でした。フェアリージャパン元選手の方々と共に福島の未来を語り合い、表現の力で地域の魅力を伝える楽しさを実感しました。世界中の人々に福島の可能性を発信できた瞬間は本当に誇らしく、自分の中の挑戦する気持ちが大きく広がった特別な時間でした。」 (食農学類1年 宮原 亜実)
「万博にて、アイドルグループ「ルミユニオン」とともにステージに登壇し、仮想空間などの技術を活用した新しい食と農のあり方について議論しました。今後もこの経験を活かし、様々な人々に食と農業の可能性を発信できる人間を目指していきたいと思います。」(食農科学研究科2年 寺島 健翔)
「浪江町の未来の姿」をテーマとしたワークショップに参加し、その成果を万博という大きな舞台で発表できたことは、大変貴重な経験でした。AIなどの革新的な技術が地域社会の課題解決に繋がる可能性を強く感じました。この活動を通して、地域を深く知り、社会実装までを考える重要性を学ぶことができました。今後もこの経験を活かし、持続可能な未来の実現に貢献できる知見を深めていきたいです。」(食農学類4年 池田 太陽)
「浪江町の復興を軸に、デジタル技術を活かした未来の農業のあり方を考えるという、斬新な切り口の企画で、自分の知見を広げるいい機会になりました。普段から新規就農者支援について研究しているので、ワークショップではそれを生かして議論を深める事が出来たと思います。研究室にこもるだけではなく、アウトプットを挟むことが研究を進める上で大事だと実感しました。」(岩手大学大学院連合農学研究科地域環境創生学専攻1年 高野 優花)
今後の展開
「拡張地域社会ふくしま」の社会実装に向けて、関係の皆さんと引き続き推進していきます。
