地域未来デザイン
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活動報告
「葛尾未来デザイン塾」上期活動の振り返り
「葛尾未来デザイン塾」上期活動の振り返り
2025.10.03
活動目的
葛尾村と株式会社
ORENDA WORLD
と当センターとの連携協定に基づき、最新のデジタル技術を用いて、地域や社会に貢献する人材を育てることを目指しています。
(
担当教員 高際 均、藤室 玲治
)
活動振り返り
株式会社
ORENDA WORLD
は葛尾村に最先端
AI
データセンターの建設を予定しており、本学学生が最新の
AI
テクノロジーを学ぶ環境を共に作ることで、昨年同社及び葛尾村と当センターで合意しました。
昨年は、本学学生への
AI
研修、学生サークルへの研修などが実施されました。
今年度は年間
2
単位の取得が可能となる「葛尾未来デザイン塾」としてスタートし、
14
名の学生が履修しています。
4
月は「
LLM
の仕組みとは、
AI
とは」「プロデューサーの仕事とは」についての講義から始まりました。
5
月には葛尾村訪問。「葛尾村復興交流館あぜりあ」では、村の歴史や震災時の全村避難の様子などをお伺いしました。
資料には残っていない震災当時の様子など、混乱の中でも全員が協力し合って避難する様子には多くの学びがありました。また、葛尾村郷土文化保存伝習館では、昔の民具や農機具、養蚕や林業にまつわる資料や道具を見学しています。
牧場で畜産を営む株式会社牛屋では、施設や動物たちの見学と共にインタビューもさせていただきました。「飼料高騰など環境の悪化を嘆くより、まずは行動すること」とのお言葉から、前向きに生きることの大切さを学びました。
かつらお胡蝶蘭合同会社では、ブランド化のための品質管理の重要性とマーケティングについて学びました。温室内一面に咲く胡蝶蘭「ホープホワイト」は見事なものでした。
6
月には村の事業者が一堂に集う「あぜりあ市」を訪問しました。屋台では村の特産品が並び、多くの事業者の皆様のお話を伺いました。
海老の養殖を手掛ける株式会社
HANERU
葛尾では、室内で養殖している様子を見学し、水質や温度、餌など試行錯誤しながらようやく今年初出荷を迎えたとのお話を伺いました。将来的には海老を起点としてお客様が集まるような施設を作りたいとのお話もあり、新たな葛尾村の可能性を感じました。
アパレル事業を手掛ける有限会社カラー
of
カラーズの工場では、葛尾村の水が洋服作りに適しているとのお話しを伺い、実際に葛尾村で生産された生地に触れる機会をいただき、同一生地でも他地域で生産されたものに比べ、大変なめらかだったことが印象的でした。
7
月には、ハシドラッグの橋浦希一社長にお越しいただき、葛尾村の隣にある飯舘村に出店した狙い、他店との差別化、お客様の期待にどのように応えていくかなどのお話を伺いました。経営とは何かという部分で大きな学びがありました。
また、葛尾村で行われた日本時計協会が主催する時計組立教室に参加し、村の子供たちと一緒に時計組立にも参加しています。
その翌日には、大学でオープンキャンパス行事が行われ、来場した高校生や父兄の皆様に、学生が本活動についての説明を行いました。大学生活の魅力の一端が伝わったものと思います。
フェアリージャパン元選手らと学生のワークショップも行われました。福島の食と農の未来について話合われ、これらの成果が
9
月
30
日に大阪・関西万博のステージで発表されることになりました。
8
月には、同様のワークショップが浪江町でも開催され、浪江町の住民やアイドルグループのルミユニオンのメンバーや学生が参加し、これらの成果も
10
月
4
日に大阪・関西万博のステージで発表される予定です。
上期活動日程
2025
年
4
月 株式会社
ORENDA WORLD
による
AI
及びプロデューサー業務を学ぶ研修
2025
年
5
月 株式会社
ORENDA WORLD
による
AI
研修
2025
年
5
月 葛尾村復興交流館あぜりあ、伝習館、株式会社牛屋、かつらお胡蝶蘭合同会社訪問
2025
年
6
月 あぜりあ市、株式会社
HANERU
葛尾、有限会社カラー
of
カラーズ訪問
2025
年
7
月 株式会社ハシドラッグ橋浦希一社長による講演
2025
年
7
月 時計組立教室に参加
2025
年
7
月 福島大学オープンキャンパスで来場者に本活動の紹介
2025
年
7
月 フェアリージャパン元選手、有限会社カラー
of
カラーズ、
NTT
グループの皆さんらと「未来の農家と食」に関するワークショップ実施
2025
年
8
月 ルミユニオン(旧浪江女子発組合)メンバーと浪江町民らと同テーマのワークショップ実施
2025
年
9
月 大阪・関西万博で「未来の農家と食」に関するワークショップ成果発表
参加した学生の感想
「葛尾村について何も知らず、知りたい、また住民の方と交流したいという思いで活動に参加しました。活動では、葛尾村にあるたくさんの施設に赴きインタビューをさせていただきました。見学し、村で働く方々の熱意を直接感じることができ、貴重な経験になりました。あぜりあ市では、住民の方々同士の距離の近さを感じることができ、家族のようなとても素敵な村だなと思いました。後期は
AI
を活用してもっと葛尾の魅力を発信していきたいです。」
(
人間発達文化学類
1
年 二階堂 藍
)
「私は県外出身で福島の地域創生について知識があまりありませんでしたが、葛尾未来デザイン塾での活動を通して葛尾村の方々と交流し、「葛尾村ならではの良さ」を実感しました。特に印象に残っているのは、私にとって初めて葛尾村に訪れた際に行われていたあぜりあ市です。この経験をきっかけに葛尾村の魅力を学ぶきっかけとなりました。今後は
AI
に関する知識も深めつつ、広い視野を持って活動に取り組んでいきたいと考えています。」
(
行政政策学類
1
年 五十嵐 あおば
)
「葛尾村の隣にある飯舘村に出店したハシドラッグの社長さんのお話を聞き、地域に根差した経営への強い信念を感じました。ただ商品を売るだけでなく、お客様一人ひとりの健康を支え、地域社会に貢献しようとする姿勢が、言葉の端々から伝わってきました。」
(
共生システム理工学類
1
年 天谷 松佐
)
下期の展開
下期は
AI
を使った実践的学習として、本活動のホームページを
AI
で作成する作業を予定しています。
また、
11
月には他大学学生との座談会も予定しており、葛尾村の未来を学生の視点でデザインしていきます。
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