お知らせ
「葛尾未来デザイン塾」上期活動の振り返り
活動目的
葛尾村と株式会社ORENDA WORLDと当センターとの連携協定に基づき、最新のデジタル技術を用いて、地域や社会に貢献する人材を育てることを目指しています。
(担当教員 高際 均、藤室 玲治)
活動振り返り
株式会社ORENDA WORLDは葛尾村に最先端AIデータセンターの建設を予定しており、本学学生が最新のAIテクノロジーを学ぶ環境を共に作ることで、昨年同社及び葛尾村と当センターで合意しました。
昨年は、本学学生へのAI研修、学生サークルへの研修などが実施されました。
今年度は年間2単位の取得が可能となる「葛尾未来デザイン塾」としてスタートし、14名の学生が履修しています。
4月は「LLMの仕組みとは、AIとは」「プロデューサーの仕事とは」についての講義から始まりました。
5月には葛尾村訪問。「葛尾村復興交流館あぜりあ」では、村の歴史や震災時の全村避難の様子などをお伺いしました。
資料には残っていない震災当時の様子など、混乱の中でも全員が協力し合って避難する様子には多くの学びがありました。また、葛尾村郷土文化保存伝習館では、昔の民具や農機具、養蚕や林業にまつわる資料や道具を見学しています。
牧場で畜産を営む株式会社牛屋では、施設や動物たちの見学と共にインタビューもさせていただきました。「飼料高騰など環境の悪化を嘆くより、まずは行動すること」とのお言葉から、前向きに生きることの大切さを学びました。
かつらお胡蝶蘭合同会社では、ブランド化のための品質管理の重要性とマーケティングについて学びました。温室内一面に咲く胡蝶蘭「ホープホワイト」は見事なものでした。
6月には村の事業者が一堂に集う「あぜりあ市」を訪問しました。屋台では村の特産品が並び、多くの事業者の皆様のお話を伺いました。
海老の養殖を手掛ける株式会社HANERU葛尾では、室内で養殖している様子を見学し、水質や温度、餌など試行錯誤しながらようやく今年初出荷を迎えたとのお話を伺いました。将来的には海老を起点としてお客様が集まるような施設を作りたいとのお話もあり、新たな葛尾村の可能性を感じました。
アパレル事業を手掛ける有限会社カラーofカラーズの工場では、葛尾村の水が洋服作りに適しているとのお話しを伺い、実際に葛尾村で生産された生地に触れる機会をいただき、同一生地でも他地域で生産されたものに比べ、大変なめらかだったことが印象的でした。
7月には、ハシドラッグの橋浦希一社長にお越しいただき、葛尾村の隣にある飯舘村に出店した狙い、他店との差別化、お客様の期待にどのように応えていくかなどのお話を伺いました。経営とは何かという部分で大きな学びがありました。
また、葛尾村で行われた日本時計協会が主催する時計組立教室に参加し、村の子供たちと一緒に時計組立にも参加しています。
その翌日には、大学でオープンキャンパス行事が行われ、来場した高校生や父兄の皆様に、学生が本活動についての説明を行いました。大学生活の魅力の一端が伝わったものと思います。

フェアリージャパン元選手らと学生のワークショップも行われました。福島の食と農の未来について話合われ、これらの成果が9月30日に大阪・関西万博のステージで発表されることになりました。
8月には、同様のワークショップが浪江町でも開催され、浪江町の住民やアイドルグループのルミユニオンのメンバーや学生が参加し、これらの成果も10月4日に大阪・関西万博のステージで発表される予定です。











