【令和7年度】能登半島地震被災地支援の取り組みを通して育む自立と成長―福島県楢葉町の子どもたちによる防災教育と震災伝承の取り組み―
地域未来デザインセンター 特任准教授 藤室 玲治
活動期間:2025年4月1日~2026年3月31日
活動目的
福島県楢葉町地域学校協働センターの放課後子ども教室では、能登半島地震で大きな被害を受けた、石川県輪島市門前町の総持寺通り商店街協同組合への支援活動に取り組んでいます。
この取り組みを令和7年度も福島大学として支援することで、これまで支援を受ける側だった福島の子どもたちが、支援する側に回り、災害と防災の知識を身につけるにとどまらない、精神的な自立と成長を遂げることを目指した防災教育に取り組みます。
さらに、この子どもたちの活動を、学校運営協議会(コミュニティ・スクールに設置される協議会で教職員、保護者、地域住民、有識者等から構成)に令和7年度に新設される「地域学校防災レジリエンス部会」で定期的に取り上げることで学校と地域の防災に活かし、また町内での報告会等の開催により、地域社会の防災力の向上と、東日本大震災の伝承も狙います。
活動計画
年2回の輪島市門前町での子どもたちによる支援活動の実施を軸としつつ、学校運営協議会および地域社会と連携した活動を展開します。
○2025年
・5月:能登半島地震被災地の支援活動について、実際の活動経験のある福大生や教職員から放課後子ども教室の子どもたちに現地の様子等をレクチャー(1日)。また学校運営協議会地域学校防災レジリエンス部会でも取り組み全体について説明する(1日)。
・6月:8月活動の打ち合わせのため、楢葉町教育委員会1名、福大教職員1名が輪島市門前町を訪問(2泊3日程度)
・7月:能登半島の支援活動について、足湯ボランティア等、8月実施の企画について福大教職員より放課後子ども教室の子どもたちにレクチャー
・8月:能登半島現地での活動①子ども4名、楢葉町教育委員会2名、福大教職員2名で活動。輪島市門前町での活動を想定。現地の門前高校の生徒や子どもとも交流(2泊3日程度)
・9月:8月活動の様子を放課後子ども教室の子どもにフィードバック(1日)。また学校運営協議会地域学校防災レジリエンス部会でも取り組みを共有し、学校や地域の防災に活かす方途を協議会メンバーで熟議する(1日)。
・10月:12月活動の打ち合わせのため、楢葉町教育委員会1名、福大教職員1名が輪島市門前町を訪問(2泊3日程度)
・11月:能登半島の支援活動について、炊き出し等、12月実施の企画について福大教職員より放課後子ども教室の子どもたちにレクチャー
・12月:能登半島現地での活動②子ども4名、楢葉町教育委員会2名、福大教職員2名で活動。輪島市門前町での活動を想定。現地の門前高校の生徒や子どもとも交流(2泊3日程度)
○2026年
・1月:12月活動の様子を楢葉の子どもにフィードバック(1日)。また学校運営協議会地域学校防災レジリエンス部会でも取り組みを共有し、学校や地域の防災に活かす方途を協議会メンバーで熟議する(1日)
・2月:3月報告会の内容を子どもたちと相談、準備(1日)
・3月:楢葉町民を対象に報告会を行う(※3月は事業実施対象期間外であるため、別資金で報告会実施の予定)
※その他、楢葉町地域学校協働センターでは毎月、子どもたちが門前町の商品の物販や、門前町に送る応援フラッグ等の工作物の作成に取り組む予定
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