【令和7年度】「東日本大震災と原発事故による被災地域の子どもたちを対象とした学生コンサート(令和7年度)」
人間発達文化学類 教授 中畑淳
活動期間:2025年4月1日~2026年2月28日
活動目的
双葉郡を中心とした被災地域では、芸術を鑑賞・体験できる専門の施設が少なく、学校や公民館等の公共施設に各分野のアーティストを招いての鑑賞教室を実施している自治体が多くなっています。
また、学校では学習指導要領により、音楽に限らず芸術分野の授業はコマ数が減ってきている。
音楽に関して言えば、総合学習の時間等も使い、学校単位で演奏家を招いたり、あるいはいわき市の子どもを対象にした音楽鑑賞会に応募したりして、芸術に触れる機会を創出しています。
しかし、音楽鑑賞の機会は震災以降に比べれば増加していますが、体験となると学校の授業や各家庭単位での習い事に限られる部分があります。
本事業は、子どもたちが、少し上の世代の大学生と共に活動することで、音楽をより身近に感じてもらうことを目的としています。
学生は、アクティブラーニングで活動に参加し、子どもたちに向けたコンサートおよびワークショップの企画、実施を実践的に学んでいきます。
活動計画
概要
令和5年度および6年度の活動内容を基本として、被災地域を訪問して学生コンサートおよびワークショップを企画、実施する。年間1~2回程度を想定。
これらに加えて新規事項として、被災地域の生徒に福島大学を訪問してもらい、音楽棟内で同様のコンサート等を1回企画、実施する。
(※令和6年2月より大熊町所有のコンサート用スタンウェイ・グランドピアノを音楽棟内で預かっており、この楽器を活用した事業として、学内で実施したい。)
訪問の形で1~2回、招待の形で1回、年間で2~3回の企画を行う予定。
令和5年度より、参加学生によるアクティブラーニングとして実施しており、令和7年度も同様に継続する。
活動計画
○4月~7月
・実施希望団体との打合せ 日程・会場の調整等
・学校の授業 放課後教室 長期休暇中の地域イベント等が主な対象となる
・会場を別途設定した参加者募集型の事業も検討
・学生側の参加者募集・コンサートの企画・運営
○7月~12月
・学校、もしくは地域事業としてミニコンサート及び楽器体験を実施
・実施希望団体の要望を加味したプログラム構成で実施する
・基本は12月を年度の事業終了とするが、依頼者や演奏側のスケジュールで別時期も検討する
・訪問コンサートは年間1~2回を検討 ※現在、川内村が希望している
・招待コンサートは1回を検討
○12月~2月
・年度報告まとめと次年度計画検討
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