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【令和6年度】将来世代とともにつくる持続可能な暮らしを支える里山

経済経営学類 准教授 藤原 遥
実施期間:2024年4月1日~2025年2月28日

活動目的

田村市都路町において、将来世代の持続可能な暮らしを支える里山をつくるとともに、将来世代に里山の文化や資源利用の方法を伝承するため、以下の活動を実施しました。

活動内容

4 ~ 9月 :持続可能な暮らしを支える里山づくり関する文献調査
10〜11月:現地調査・活動
10月11日:田村市農林課、田村市企画調整課(田村市役所)に対して、田村市の農林業・移住政策についてヒアリング。
      頭ノ巣集落の米・野菜農家に農業の現状と今後の方針についてヒアリング。
10月12日:原木シイタケ農家に対して放射能汚染による山の資源利用における影響についてヒアリング。
      里山の風の代表に対して自然を活かした景観づくりについてヒアリング。ひと葉の風と今後の里山づくりに関して意見交換。
11月15日:里山づくりの先行事例を学ぶために福島市小鳥の森と、りょうぜん里山学校を訪問し、ヒアリング・見学。
11月16日:頭ノ巣集落の農地・森林を見学、ひと葉の風と里山づくりに関して意見交換。頭ノ巣集落におけるイチョウのライトアップイベントを実施。
12 2月:持続可能な暮らしを支える里山づくり関する冊子を作成する。
  3月  :冊子を頭ノ巣集落の住民に配布する。

活動の成果

住民との議論を通じて、頭ノ巣集落の中心に位置する戸草地区をフィールドに、次の3つの活動を実施することが決定された。

 ①野鳥・山野草観察を楽しむことができるスポットをつくること
 ②除染をした農地を活用して山菜を栽培すること
 ③肥料づくりや収穫が体験できる体験農園をつくること である。

これらの活動は、放射能汚染を考慮しつつ、地域の固有の自然資源や景観、生業、文化を活かし、頭ノ巣集落の住民が楽しく無理なく取り組めるものとして設計されている。
学生たちは「世代を超えた想いを一葉に結ぶしおり」というタイトルの冊子をまとめた。
この冊子は、頭ノ巣集落における今後の活動に関する方向性や方法を示すだけでなく、現世代の想いを将来世代につなげる役割を担うことを目的としている。
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